夏が来れば思い出す・・・。

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こんにちは、税理士山下です。

昨日の夕方、ニイニイゼミの鳴き声を聞きました。

寒暖を繰り返す今日この頃ですが、夏が確実にやってきています。

 

ここ数年、夏が来ると思い出すことがあります。

遥かな尾瀬・・・ではなく、数年前に飼っていたカブトムシのことです。

 

小学生の息子は、平均的な男の子らしく虫好きです。

義父母は、そんな息子のためウォーキング中にカブトムシやクワガタムシを

見つけると、拾って帰ります。

 

息子は、まだ小学生。

只々、楽しむだけで世話は出来ません。

必然的に、私がケアすることになります。

 

私は、「ほったらかしにして虫が死んでしまう」のが大嫌いです。

ですからコクワガタとかヒラタクワダタを義父母が拾ってくると、

世話をして越冬させますので、結果的に2~3年間世話を続けることになります。

 

夏場は餌をこまめに替えて、不衛生にならないよう心掛け、

冬場は冬眠しているのですが、木や土がカラカラに乾燥すると死ぬので、

最低でも週に1回は霧吹きをして、湿度を管理します。

正直面倒です。

 

大人になった現在、正直言って特に虫好きではありません。

では何故、クワガタムシを越冬させるほど世話をするかといえば、

それは只々、子どもの頃の罪滅ぼしです。

 

小学生の頃、夏休みの自由研究で毎年のように昆虫採集(標本)をしており、

元気な虫にブスブス注射をして殺し、針で貼りつけていました・・・。

今から思えば、ずいぶん残酷な行為であり、良心が痛みます。

 

だから我が家にやってきた昆虫(ゴキブリとかは別ですが・・・)は、

自らの意思に反して捕まってしまったのだから、

せめて丁重に扱ってあげよう・・・、と思ってしまうのです。

 

数年前の9月半ば、義母がカブトムシのメスを拾ってきました。

野生のカブトムシとしては、もう死ぬ直前です。

オスは交尾のあと、しばらくして死にます。

メスは産卵があるので、若干長生きします。

 

クワガタと違い越冬することはないので、

短い期間のお勤めと思い、世話を始めました。

 

さて、ここで問題です。

このカブトムシのメス、いつまで生きていたでしょうか?

5択です。

 

1. 10月3日

2. 11月3日

3. 12月3日

4. 翌年1月3日

5. 翌年2月3日

 

 

正解は・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4. 翌年1月3日でした!

 

 

10月半ばまでは、「結構、長生きするなー」程度に思っていたのですが、

10月下旬で、「こいつ、もしかしたら11月まで生き残るんじゃ・・・」

と、驚きはじめます。

 

11月に突入。

「おまえ、もしかしたら12月まで生きるんじゃ・・・。」

 

12月に突入。

「おまえ、もしかしたらクリスマスまで生きるんじゃ・・・。」

 

家族の間では、「テレビ局に電話したら、取材に来るんじゃね?」

などと、やや盛り上がります。

 

12月25日。

動きが鈍くなっていますが、まだ生きています。

「メリークリスマス。」

カブトムシに、優しくささやきます。

 

1月1日。

なんとか、まだ生きています。

「あけましておめでとうございます。」

年明け初めての挨拶を、カブトムシにしました。

 

そして運命の1月3日。

ついに御逝去召されました。

 

別に長寿記録と作ろうとか、そんな意志は全くありませんでした。

恐らく、交尾も産卵もしてなかったのでしょう。随分、長生きしました。

それ以来、初夏とクリスマスと正月には、そのカブトムシを思い出します。

 

 

 

                                     おしまい。

 

 

このブログ記事について

このページは、STAFFが2012年7月 6日 15:00に書いたブログ記事です。

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